生命保険の保険料は年齢で変わる?保険料の相場や契約年齢の考え方を解説

生命保険の保険料は、加入時の年齢が上がるほど高くなる傾向にあります。保険料を決める年齢の基準は保険会社や商品によって異なるため、確認が必要です。
本記事では、生命保険の保険料が加入時や更新時の年齢によって高くなりやすい理由や保険料の相場、契約時の年齢の考え方などについて解説します。
生命保険の保険料は年齢で変わる?

生命保険の保険料は、加入時の年齢によって変わることが一般的です。加入時の年齢が高くなるほど保険料も高くなる傾向があり、加入時期によって保険料負担に差が生じる場合があります。
ここでは、年齢と保険料の関係や、加入時の年齢が高くなるほど保険料が高くなりやすい理由について解説します。
年齢が上がるほど保険料が高くなる理由
生命保険の保険料は、次の3つの予定率をもとに計算されています。
予定死亡率 | 過去の統計データをもとに、将来どの程度の死亡が見込まれるかを保険料計算上見積もるための指標 |
予定利率 | 保険会社が、将来の運用収益を一定程度見込み、その分をあらかじめ保険料に反映するために用いる利率 |
予定事業費率 | 保険会社が保険契約の締結や維持管理などを行うために必要な経費を、保険料に見込む際の割合 |
保険会社は、統計データをもとに年齢ごとの発生リスクを細かく分析しています。若い年代は死亡のリスクが比較的低いとされるため、保険料が抑えられやすい一方、加入時の年齢が高くなるほど保険料も高くなるのが一般的です。
さらに、同じ保障内容で比較した場合、加入時の年齢が高いほど保険料が高く設定されることが多いでしょう。
生命保険料の相場はいくら?

生命保険の保険料は、年齢や家族構成、保障内容などによって異なりますが、平均的な支払額の目安を知っておくことで、保険料の水準を把握する際の参考になります。
ここでは、2人以上世帯における平均年間払込保険料や、世帯主年代別の平均年間払込保険料について紹介します。
加入者全体の平均月額保険料
公益財団法人 生命保険文化センターが発表している「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、2人以上世帯における生命保険(個人年金保険を含む)の世帯年間払込保険料は、35万3,000円です。これを月額に換算すると、約2万9,000円となります。
なお、調査データは世帯単位の年間払込保険料であり、生命保険(個人年金保険を含む)全体を対象とした集計であるため、あくまで参考値として捉えるとよいでしょう。
世帯主の年代別平均月額保険料
生命保険料の相場は、年齢によって異なります。2人以上世帯における世帯主年齢別の世帯年間払込保険料は、以下のとおりです。
年齢 | 平均年間払込保険料 |
29歳以下 | 32.2万円(月額:約2万6,800円) |
30〜34歳 | 29.8万円(月額:約2万4,800円) |
35〜39歳 | 31.2万円(月額:約2万6,000円) |
40〜44歳 | 37.4万円(月額:約3万1,200円) |
45〜49歳 | 36.8万円(月額:約3万700円) |
50〜54歳 | 38.2万円(月額:約3万1,800円) |
55〜59歳 | 40.7万円(月額:約3万3,900円) |
60〜64歳 | 34.3万円(月額:約2万8,600円) |
65〜69歳 | 35.4万円(月額:約2万9,500円) |
70〜74歳 | 34.5万円(月額:約2万8,800円) |
75〜79歳 | 30.8万円(月額:約2万5,700円) |
80〜84歳 | 28.2万円(月額:約2万3,500円) |
85〜89歳 | 25.3万円(月額:約2万1,100円) |
90歳以上 | 32.6万円(月額:約2万7,200円) |
具体的な保険料の目安について確認したい場合は、中立的な相談窓口で確認する方法もあります。
参考:生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」
保険料の基準となる年齢の考え方

生命保険では、加入時の年齢を基準に保険料が決まります。ただし、契約年齢の数え方や契約日の定め方は、保険会社や商品によって異なる場合があります。同じ誕生日でも適用される年齢が変わる場合があるため、注意が必要です。
ここでは、保険料の算出に使われる主な契約年齢の考え方を紹介します。
満年齢を基準にする
満年齢とは、生まれた時を0歳とし、実際に経過した年数をもとにした年齢の数え方です。
満年齢を基準として保険料を計算する商品の場合、契約日における満年齢で契約年齢を計算することがあります。例えば、40歳3ヶ月で加入する場合、契約年齢は「40歳」になります。
誕生日を過ぎると年齢が1歳上がるため、契約日によっては保険料が高くなるケースもあります。満年齢を基準とする商品を検討している場合は、契約年齢の計算基準日を事前に確認しておくことが重要です。
保険年齢を基準にする
保険年齢とは、保険商品で用いられる契約年齢の考え方の一つです。商品によっては、満年齢を基準としながら、1年未満の端数について、6ヶ月以下は切り捨て、6ヶ月超は切り上げて計算します。
例えば、次の誕生日まで6ヶ月未満の場合は、次の年齢で計算され、誕生日まで6ヶ月以上の場合は現在の年齢で計算します。
保険年齢の定義や適用の有無は保険会社や商品によって異なる場合があるため、詳細は各保険会社に確認することが大切です。
申込日の翌月1日時点の年齢を基準にする
商品や払込方法などによっては、契約日が翌月1日に設定され、その日の満年齢を基準に契約年齢や保険期間が計算される場合があります。
例えば、誕生日が月末に近い場合は、契約日がいつになるかによって適用される契約年齢が変わり、想定より保険料が高くなることがあります。
保険ごとの基準については、一般的な考え方を中立的な相談窓口で確認する方法もあります。
年齢による保険料の上昇を抑える方法

年齢により保険料が上がるのを抑える方法は、主に次の2つがあります。
- ライフステージに合わせて早めに検討する
- 更新時の保険料上昇を踏まえて見直す
それぞれ詳しくみていきましょう。
ライフステージに合わせて早めに検討する
若い年代は、死亡率などのリスクが相対的に低いとされるため、同じ保障内容で比較した場合、保険料が安く設定される傾向があります。
また、更新のない商品や一定期間保険料が変わらない商品では、早い時期に加入することで、その時点の条件で契約を継続しやすいでしょう。将来的に年齢が上がってから加入する場合と比べて、総支払額を抑えられる可能性があります。
保険は、健康状態やライフプランに応じて選べる幅が変わります。将来の選択肢を広げるためにも、早めの検討が安心につながります。
更新時の保険料上昇を踏まえて見直す
定期保険など更新型の生命保険では、更新のたびに更新時の年齢や保険料率をもとに保険料が再計算されるため、一般的に保険料が高くなります。若いうちは保険料が安くても、更新を繰り返すうちに負担が大きくなる場合があります。
そのため、更新時期が近づいた際には、現在の保障内容や保険料負担を確認することが重要とされています。現在のライフステージや家族構成に必要な保障額を再確認すると、不要な保障を減らして保険料を抑えられる場合もあります。
また、更新型の保険から、一定期間保険料が変わらないタイプの保険へ見直すという選択肢もあります。将来の保険料負担を見据えて、更新時期を一つの見直しのタイミングとして活用するとよいでしょう。
保険の見直しがうまくできないと感じたら、中立的な相談窓口を利用しながら検討する方法もあります。
保険料以外で年齢が生命保険の加入に与える影響

生命保険では保険料だけでなく、年齢によって加入条件や保障内容に影響が出ることもあります。年齢が高くなると、商品によっては加入できる保険の種類が限られたり、保障内容が変わるケースもあるため、契約条件を事前に確認しておくことが重要とされています。
ここでは、保険料以外で年齢が生命保険の加入に与える主な影響について解説します。
加入できる保険が限られる場合がある
生命保険には加入できる年齢の上限が設けられている商品もあり、一定の年齢を超えると申し込み自体ができない場合があります。例えば、定期保険では商品によって65歳前後を加入年齢の上限としているケースも見られます。
また、保険の種類によっては高齢になるほど加入条件が厳しくなることもあります。若い年代であれば選択肢が多い保険商品でも、年齢が上がるにつれて商品によっては選べる範囲が限られることもあります。
保障内容が変わる可能性がある
生命保険では、年齢によって選択できる保障内容や保障期間が変わる場合があります。特に高齢で加入する場合は、商品によって保障期間が短く設定されたり、保障額の上限が低くなるケースもあります。
これは、年齢や健康状態などに応じて保険会社が契約条件を定めているためで、同じ保険商品でも、加入する年齢によって契約条件が異なることがあります。
持病や既往歴で保険加入が難しくなる場合がある
年齢が上がるにつれて、持病や既往歴が増える可能性も高くなります。生命保険に加入する際は、健康状態についての告知が必要となるため、病歴や治療歴によっては加入が難しくなる場合があります。
例えば、特定の病気の治療中である場合や、過去に大きな病気をしている場合には、加入を断られたり、特定の条件が付いたりすることがあります。
また、健康状態によっては通常の保険ではなく、引受基準緩和型保険や無選択型保険など、条件が異なる商品が選択肢となることもあります。保険を検討する際は、健康状態と年齢の両方を踏まえて検討することが重要です。
自分だけでは判断に迷うときは、中立的な相談機関で一般的な考え方を確認する方法もあります。
生命保険は早めに加入を検討することが大切

生命保険の保険料は、加入時の年齢を基準に決まることが多く、一般的に年齢が上がるほど高くなる傾向があります。また、保険会社や商品によって満年齢や保険年齢など、保険料を計算する際の年齢の基準が異なる場合がある点に注意が必要です。
数ある商品の中から保障内容や保険料の条件を整理することが難しい場合は、中立的な相談サービスで確認する方法もあります。










