[前提条件] 一戸建て / 建物の構造:H構造(非耐火)、T構造(耐火) / 補償内容:火災、風・雹(ひょう)・雪災、水災、破損・汚損 / 建物の所在地:東京都 / 建物補償額:2000万円 / 面積:100㎡ / 保険料支払方法:5年一括払い / 建物の利用方法:居住のみ


火災・落雷・風災・水災などによる住宅や家財の損害に備える火災保険は、持ち家・賃貸を問わず、住まいのリスクに備えるうえで重要な保険です。住宅ローンを利用する場合は金融機関から加入を求められるケースもあります。賃貸住宅でも、家財の補償や大家への損害賠償(借家人賠償責任特約)に備えるため、加入することが一般的です。
建物の構造・所在地・補償内容・契約期間によって大きく異なります。木造住宅(H構造)は鉄骨・コンクリート造(T構造・M構造)より保険料が高くなる傾向があります。さらに、水災補償や地震保険を付けると、保険料は上がる傾向があります。
従来は最長10年契約も可能でしたが、2022年10月の改定により最長5年契約に短縮されました。長期契約ほど1年あたりの保険料が割安になりやすいため、現在は5年一括払いを選ぶケースもあります。1年契約も可能ですが、更新ごとに保険料が見直される点に注意が必要です。
火災保険の免責金額は、事故時に契約者が自己負担する金額です。例えば、免責5万円の契約で修理費が30万円かかった場合、自己負担は5万円、支払われる保険金は25万円となります。免責を高く設定すると保険料が下がる代わりに、修理費が免責金額以下の場合は保険金が支払われないため、自己負担と保険料のバランスで設定します。
水災補償は、台風・豪雨による洪水や土砂崩れなどによる損害を補償します。ハザードマップで浸水リスクが高い地域に住んでいる方は、必要性が高いと考えられます。近年の大型台風・集中豪雨を踏まえ、加入を検討する方もいます。一方、高台の住宅や2階以上の区分所有マンションなど、水災リスクが低い場合は必要性が低い可能性があります。
地震・噴火・津波による損害は火災保険では補償されず、地震保険で備える必要があります。地震保険は火災保険とセットで加入する仕組みで、単独では加入できませんが、火災保険の契約後に付帯することも可能です。地震保険金額は火災保険金額の30〜50%の範囲で設定します。地震リスクが気になる地域に住む方は、加入を検討するとよいでしょう。
「建物・家財の補償額」「補償範囲(水災・風災・盗難等)」「免責金額」「契約期間(1年・5年)」の4点が主な選定ポイントです。建物の補償額は、「再調達価額(同等の建物を新たに建てるのに必要な金額)」を基準に設定するのが基本で、時価を基準に設定する場合は、経年劣化などが反映されるため補償額が下がる点に注意が必要です。ハザードマップを確認し、住まいのリスクに応じて必要な補償を選ぶことが大切です。