

外貨建て保険は、保険料の払込や保険金の受取を、米ドルや豪ドルといった外貨で行う生命保険です。外貨で運用するため、2国間の金利差の影響により、円建て保険とは異なる運用成果が見込まれる一方、為替レートの変動によって受取時の円換算額が増減するリスクがあります。一時払い・平準払いのいずれの形態もあり、終身保険・養老保険・個人年金保険として設計される商品があります。
良い点は、円建て保険に比べて相対的に高い予定利率が設定される商品があることや、外貨資産として保有することで、資産分散につながる点です。注意点は、為替リスクによって受取時に円換算で元本割れする可能性があること、契約時や受取時に為替手数料がかかること、商品構造が複雑でわかりにくい場合があることです。
外貨建て保険では、保険料の払込は円高時のほうが有利とされ、保険金の受取は円安時のほうが大きくなりやすいと考えられます。これは、同じ外貨建ての保険料を円高時には少ない円で用意しやすく、保険金を円に換算する際は円安時のほうが受取額が大きくなりやすいためです。ただし、契約期間は長期にわたり、為替レートの動きを正確に見通すのは難しいため、タイミングだけで判断せず、長期的な視点で検討することが大切です。
契約内容や為替レートの状況によって、解約の判断は異なります。一般的に、早期解約では元本割れとなる可能性があり、解約控除が発生する商品もあります。為替レートが契約時より円安方向に推移している場合や、解約返戻金が払込保険料を上回っている場合には、解約を選択肢の一つとして考えることもあります。判断に迷う場合は、契約内容を踏まえてファイナンシャル・プランナーなどの専門家に相談する方法もあります。
「運用通貨(米ドル・豪ドルなど)」「予定利率」「為替手数料・解約控除の水準」「契約目的(資産形成・相続・老後資金)」の4点が主な選定ポイントです。商品内容が複雑な場合もあるため、契約前にパンフレット・契約概要・設計書をよく確認したうえで、慎重に判断しましょう。