がんは、長期通院・先進医療の技術料・就業不能による収入減少など、公的医療保険だけではカバーしにくい負担が生じる可能性がある病気です。高額療養費制度で治療費の自己負担に上限は設けられていますが、先進医療の技術料や差額ベッド代、自由診療は対象外です。貯蓄で十分に備えられる方には不要な場合もありますが、長期治療と収入減少の両方に備えたい方にとっては、がん保険は選択肢の一つとなります。
がん治療にかかる自己負担額は、治療内容や部位によって異なります。保険診療に該当する部分には高額療養費制度が適用されるため、自己負担額には上限がありますが、先進医療の技術料や自由診療、差額ベッド代などは対象外です。手術・放射線・薬物療法の組み合わせや、先進医療・自由診療を選択すると費用が増えることもあります。長期通院や再発治療も含めて、治療全体でどの程度の負担になるかを確認しておくとよいでしょう。
年齢・性別・保障内容によって大きく変わりますが、月額数千円程度から1万円前後まで幅があります。診断給付金の額や、通院保障・先進医療特約の有無など、保障設計によっても変動します。特約を付けるほど保険料は上がる傾向があるため、必要な保障に絞ることが基本です。
医療保険は病気やケガ全般の入院・手術を幅広く備える保険です。一方、がん保険は、がんに特化した保障を備える保険です。がん保険には、診断給付金(一時金)、通院給付金、抗がん剤治療給付金、先進医療特約など、がん治療に合わせた保障が組み込まれている商品があります。必要に応じて両方を組み合わせて備えるケースもあります。
多くのがん保険には待ち期間(免責期間)が設けられており、契約後90日を経過した後から保障が開始されるのが一般的です。待ち期間中にがんと診断された場合は、保障の対象外となる商品が多く見られます。支払条件や待ち期間の取扱いは商品によって異なるため、契約前に確認しておきましょう。
一般的に、年齢が上がるほどがんに罹患するリスクは高まります。若いうちに加入する場合、保険料負担を抑えられるケースもありますが、必要性は家計状況や他の保障とのバランスによっても異なります。自分のライフステージに合わせて判断することが大切です。
「診断給付金の額と支払回数」「入院・通院保障」「先進医療特約の有無」「治療給付金の支払条件」の4点が主な選定ポイントです。近年は入院が短期化し、通院治療が増えているため、通院保障の内容は特に確認しておきたい点です。保障範囲を広げるほど保険料も上がるため、必要な保障に絞って考えることが選び方のコツです。