三大疾病保険

三大疾病保険の一時金は1,000万円必要?備えるメリットや選び方を解説

三大疾病保険の一時金を設定するとき、「1,000万円も必要だろうか」と迷う方もいるのではないでしょうか。

三大疾病である「がん・心疾患・脳血管疾患」は、治療が長期化しやすく、医療費だけでなく生活費や収入減少といった経済的負担が大きくなりがちです。こうしたリスクへの備えとして、一時金が役立ちます。

本記事では、三大疾病保険の一時金を1,000万円に設定するメリット・デメリットや、自分に合った保険の選び方について解説します。

三大疾病保険の一時金に1,000万円は必要?

三大疾病である「がん・心疾患・脳血管疾患」は、日本人の死因の中でも高い割合を占めており、発症すると入院や通院を含む治療が長期に及んだり、再発や後遺症を伴ったりするケースが少なくありません。

公的医療保険があるため、医療費の自己負担は年齢や所得に応じて一定割合に抑えられますが、それだけで安心できない場合もあります。差額ベッド代や入院中の食事代、通院時の交通費などは自己負担となり、治療が長引くほど家計への影響は大きくなるでしょう。

さらに、先進医療や自由診療を選択する場合には注意が必要です。先進医療は、先進医療にかかる技術料が公的医療保険の対象外となり、自由診療は原則として治療費が全額自己負担であるため、高額な費用が発生することがあります。

また、治療や療養の影響で仕事を続けられなくなり、収入が減少する可能性も想定しておきたいポイントです。住宅ローンや教育費などの費用は変わらず発生するため、医療費以外の支出も大きな負担となります。

こうしたリスクに備える手段として、治療費だけでなく生活費にもあてられる一時金1,000万円という高額保障を検討する人もいます。まとまった資金があれば、医療費と生活費の両方に対応しやすく、経済的な理由で治療の選択肢を狭めずに済むでしょう。

ただし、1,000万円が必ずしも全員に必要とは限りません。家計状況や貯蓄額、働き方などを踏まえて、自分にとって適切な保障額を見極めることが大切です。

三大疾病保険の一時金を1,000万円にするメリット

一時金を1,000万円に設定することで、医療費だけでなく治療期間中の生活全体を支える資金を確保しやすくなる点がメリットです。

ここでは、三大疾病保険の一時金を1,000万円に設定するメリットを解説します。

長期治療に備えられる

三大疾病にかかると、治療期間が長期化するケースや再発のリスクもあります。一時金を1,000万円に設定しておくと、入院費や手術費などの直接的な医療費だけでなく、生活費や住宅ローン、子どもの教育費など、長期的に必要な支出にも備えられます。

治療期間中も生活を維持しやすくなり、治療に集中できる環境を整えられるでしょう。また、資金不足による精神的な負担が軽減されることで、医療面と生活面の両方で安心感を得られます。

治療の選択肢が広がる

一時金により治療費用の不安が減ることで、治療の選択肢を広げやすくなることもメリットです。標準的な治療に加え、先進医療や新しい治療方法を検討しやすくなります。

例えば、最新の抗がん剤治療や高度な手術技術など、費用が高額な治療でも経済的な理由で諦める必要がなくなるでしょう。

医師と相談しながら最適な治療計画を立てやすくなり、治療の自由度や質を高めることで、「もっと別の治療を選べたのでは」と後悔するリスクを抑えられます。

幅広い用途に使える

一時金は使途が限定されていないため、医療費だけでなく生活費や住宅ローン、教育費、介護費用など幅広く活用できます。治療による収入減や家計への負担を補うことができるため、家族全体の生活を守るための重要な資金になるでしょう。

予期しない出費にも柔軟に対応でき、安心して治療や療養に専念できる点がメリットです。

経済面で安心感を得られる

一時金としてまとまった資金が確保されていると、治療中や療養期間中の金銭的不安が抑えられます。入院や手術、通院などで働けない期間があっても、生活費や家族への支援に支障が出にくく、心身の負担を減らせるでしょう。

経済的な安心感があることで、焦りやストレスを抱えずに治療やリハビリに集中できるため、生活の質の向上にもつながります。

三大疾病の一時金が1,000万円あれば多くのメリットが期待できますが、本当に必要かどうかは人によって異なります。判断が難しいときは、「auマネープラン相談」にご相談ください。無料で何度でも利用できるサービスで、ファイナンシャルプランナーがお客さまに合った保険選びをサポートします。

三大疾病保険の一時金を1,000万円にするデメリット

三大疾病保険で一時金を1,000万円に設定すると、十分な保障が得られる反面、保険料の負担が増えたり、加入時や給付条件に一定の制約が生じたりするなど、注意すべき点もあります。

ここでは、三大疾病保険で一時金を1,000万円に設定するデメリットを解説します。

保険料の負担が大きくなる

一時金の保障額を1,000万円に設定すると、その分毎月の保険料が高くなりやすく、家計への影響が大きくなります。特に、長期間にわたって保険料を支払い続ける場合、生活費や教育費、住宅ローンなど、他の支出と重なって、負担が大きくなる可能性があります。

加入を検討する際には、保険料が無理なく支払える金額かどうかをしっかり確認し、家計全体のバランスを考えて保障額を設定することが大切です。

また、保険料負担を抑える選択肢として、保障期間が定められた掛け捨て型や、一定年齢まで保険料が変わらないタイプなど、商品設計の違いを比較検討することも有効です。

年齢・健康状態による加入制限がある

高額な一時金を希望する場合、加入時の年齢や健康状態によっては、保険会社が設定する上限により希望する金額で加入できないことがあります。一般的に、年齢が上がるほど加入が制限される傾向があり、既往症や持病がある場合は、加入を断られたり、特定部位不担保などの条件が付されたりするケースもあります。

そのため、希望する保障内容がある場合は、健康状態に問題がないうちに検討を進めることが望ましいでしょう。また、健康状態によっては保険料が高くなることもあり、家計への影響を含めた総合的な検討が必要です。事前に保険会社の条件や加入の可否を確認しておく必要があります。

すぐに一時金を受け取れないケースもある

一時金が設定されていても、三大疾病の診断後すぐに受け取れないケースがある点に注意が必要です。商品によっては免責期間が設けられていることがあり、特にがん保障では契約から一定期間(例:90日)以内に診断された場合、給付対象外となることがあります。

また、心疾患や脳血管疾患については、急性心筋梗塞や脳卒中といった所定の疾病状態に該当し、一定期間の入院や所定の手術を受けた場合に給付対象となる商品が一般的です。

そのため、診断のみでは給付金が支払われない商品や、治療内容・経過によって給付額や給付可否が判断されるケースもあります。

一時金を受け取るタイミングや条件を事前に確認しておかなければ、急な医療費や生活費の支払いに対応できないリスクがあるでしょう。契約前に細かい条件を確認することが重要です。

三大疾病保険の一時金とは

三大疾病保険における一時金の基本的な内容を押さえておきましょう。ここでは、三大疾病保険の一時金の特徴や仕組みを解説します。

三大疾病でまとまった金額が支払われる給付金

三大疾病保険の一時金は、三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)にかかり、保険会社が定める所定の状態に該当した場合に、あらかじめ定めた金額がまとまって支払われる給付金のことです。単に診断を受けたという事実だけでなく、診断名や治療内容、経過などが給付条件として定められている点が特徴です。

所定の条件を満たした場合に、契約時に設定した金額が定額で支払われ、治療費や生活費など幅広く活用できます。

特に三大疾病は、治療費だけでなく、仕事を休むことによる収入減少や生活費の負担が大きくなりやすい病気です。一時金があれば、医療費以外の支出にも対応でき、経済的な不安を抑えながら治療に専念しやすくなります。

一時金の保障内容は、以下のとおりです。

給付金額

100万円、500万円、1,000万円など保険会社によって異なる

一時金の受取回数

複数回(年に数回などの制限あり)の場合と1回限りの場合がある

支払い事由

保険会社が定める所定の状態に該当したときに給付金を受け取れる

給付金を受け取れる「所定の状態」は保険会社によって異なり、がんの場合は医師によってがんと診断確定された時点で給付対象となる商品が一般的です。

一方、心疾患や脳血管疾患については、一定期間の入院や所定の手術を受けることが給付条件となっている商品が多い傾向にあります。また、急性心筋梗塞や脳卒中など給付対象となる疾病名や状態が限定されている場合もあるため、三大疾病保険を検討する際は、支払い事由を確認することが大切です。

三大疾病の特徴

三大疾病は、発症すると治療が長期にわたるケースが多く、再発や後遺症のリスクも高い点が特徴です。特に脳血管疾患は、後遺症によりリハビリが必要となり、入院期間や通院期間が長期化しやすい傾向があります。

そのため、医療費がかさむだけでなく、働けない期間が続くことで収入が減少し、生活全体に中長期的な影響が及ぶ可能性があります。

また、退院後も通院やリハビリが必要になることが多く、継続的な支出が発生しやすい点も三大疾病ならではの経済的リスクといえるでしょう。

三大疾病の割合

厚生労働省の「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況」のデータによると、三大疾病が全死亡者に占める割合は、以下のとおりです。

死因

構成割合

がん(悪性新生物)

24.3%

心疾患(高血圧性を除く)

14.7%

脳血管疾患

6.6%

合計すると45.6%となり、三大疾病は日本人の死因の約半数を占めていることがわかります。

三大疾病は生活習慣病との関連が深く、働き盛りの世代で発症するケースも少なくありません。そのため、老後だけでなく現役世代にとっても、三大疾病への備えは重要性が高いといえるでしょう。

参考:厚生労働省「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況」

三大疾病の入院・外来受療率

厚生労働省の「令和5年(2023)患者調査の概況」による三大疾病の入院・外来受療率(人口10万人あたり)は、以下のとおりです。

傷病分類

入院

外来

がん(悪性新生物)

85

150

心疾患(高血圧性を除く)

46

112

脳血管疾患

88

60

入院はがん・脳血管疾患が多く、外来はがん・心疾患が多いという結果です。また、脳血管疾患は入院比率が高く、長期療養やリハビリにつながりやすいことがデータから読み取れます。

長期間にわたる医療費や交通費などの負担が発生しやすく、入院給付金だけでなく、一時金による備えの重要性が高いといえるでしょう。

参考:厚生労働省「令和5年(2023)患者調査の概況」

三大疾病一時金の仕組み

三大疾病一時金は、医師による診断確定や、保険商品ごとに定められた治療条件を満たすことで支払われる仕組みです。

例えば、がんと診断確定された時点で支払われるタイプや、心疾患・脳血管疾患では、所定の疾病状態に該当し、一定期間の治療や所定の状態が条件となる場合があります。

また、保険商品によっては支払回数が1回限りのものや、再発時にも複数回受け取れるものなど、仕組みが異なります。

そのため、加入前に給付条件や支払回数を確認し、自分の備えたいリスクに合った内容を選ぶことが大切です。

「自分に合った保険を選ぶのが難しい」という方は、「auマネープラン相談」がお手伝いします。保険のプロがお客さまのご希望の場所に出向き、状況や要望をヒアリングして適切な保険を提案するため、ぜひご活用ください。

三大疾病になったときに必要な費用

三大疾病にかかると、入院や手術にかかる医療費だけでなく、治療が長期化することによるさまざまな出費が発生します。

公的医療保険があるとはいえ、医療費の自己負担分や公的保険の対象外となる費用、収入減少への備えまで含めて考えると、想像以上に経済的負担が大きくなるケースも少なくありません。

ここでは、三大疾病に罹患したときに必要になる主な費用を解説します。

診療・入院にかかる費用

三大疾病の治療では公的医療保険が適用されるため、医療費の自己負担は年齢や所得に応じて一定割合に抑えられていますが、それでも入院や手術が重なると負担は大きくなります。

さらに、差額ベッド代や入院中の食事代などは公的医療保険の対象外で自己負担となるため、入院が長期化するほど支出は増加するでしょう。

高額療養費制度を利用できる場合もありますが、原則としてはいったん医療費を支払ったうえで、後日、自己負担限度額を超えた分が払い戻される仕組みです。

事前に限度額適用認定証などを提示することで、窓口での支払いを自己負担限度額までに抑えられる場合もあるものの、治療初期から一定の資金が必要となるケースがある点には注意が必要です。

保険適用外の診療費

三大疾病の治療では、先進医療や自由診療を選択するケースもあります。

先進医療については、先進医療技術にかかる費用が公的医療保険の対象外となり全額自己負担となる一方、診察・検査・投薬・入院料など通常の治療と共通する部分は保険給付の対象となります。

自由診療は原則として公的医療保険の対象外となるため、治療費は全額自己負担となり、高額になることも珍しくありません。

例えば、最新の医療技術や特定の薬剤を使用する治療では、高額な費用がかかることもあります。

より良い治療を選択したいと考えた際に、費用面の不安が治療選択の妨げとなる場合もあるため、事前の備えが大切です。

治療に直接関係しない諸経費

治療にかかる費用以外にも、通院時の交通費や遠方の医療機関に通う場合の宿泊費など、さまざまな費用が発生します。付き添いが必要な場合には、付き添いの家族分の費用も考慮する必要があります。

これらは1回あたりの金額は小さく見えても、通院や治療が長引くことで積み重なり、家計への負担となるでしょう。

また、在宅療養に切り替わった場合でも、医療用具の購入費や生活環境を整えるための費用が発生することがあります。

日々の生活費

三大疾病の治療中は、体調の影響で仕事を続けられなくなったり、治療や通院のために勤務時間を減らさざるを得なくなったりするケースもあります。収入が減少する可能性がある一方で、家賃や住宅ローン、光熱費、教育費などの生活費は変わらず発生します。

会社員や公務員は傷病手当金を受給できる場合がありますが、支給される金額や期間には上限があるため、生活費を十分に賄えるとは限りません。治療と生活を両立するためには、生活費を含めた資金計画が必要です。

三大疾病になったときの費用に備え、保険加入を検討している方は、「auマネープラン相談」にご相談ください。無料で何度でも相談できるサービスで、ファイナンシャルプランナーがお客さまの状況をお伺いし、適切な保険選びについてアドバイスします。

三大疾病保険の選び方

同じ三大疾病保険でも、保障の対象となる疾患の定義や、一時金の支払回数、免責期間の有無などは商品によって異なります。三大疾病保険を選ぶ際は、一時金の金額だけで判断するのではなく、給付条件や保障内容を総合的に比較することが大切です。

ここでは、三大疾病保険を選ぶポイントについてわかりやすく解説します。

保障対象

三大疾病保険は商品ごとに給付金の支払条件が異なり、保障対象となる疾患の定義にも違いがあります。

例えば、「がん(悪性新生物)・心疾患・脳血管疾患」と広く定めている商品もあれば、「がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中」と、給付対象となる疾病を限定して定義している商品もあります。

保障内容が限定されている場合は、これらの診断や所定の疾病状態に該当したときにのみ給付金が支払われます。一方で、「心疾患」や「脳血管疾患」といった表記の保険では、狭心症や不整脈などを含む心臓・脳の疾患全般を幅広く保障対象としている商品もある点が特徴です。

さらに、がんの保障範囲にも注意が必要です。商品によっては、早期段階で発見される「上皮内がん」を給付の対象外としている場合があります。

近年は医療技術の進歩により、がんが初期の段階で見つかるケースが増えています。そのため、がんへの備えを重視する場合は、どの段階のがんまで保障されるのかを事前に確認しておくことが重要です。

対象範囲が広いほど保障されるケースは増えますが、その分保険料が高くなる傾向があることも把握しておきましょう。どの疾患や状態が給付対象になるのか、診断名や治療内容まで含めて確認し、自分が備えたいリスクを十分にカバーできているかを見極めることが大切です。

一時金の回数

三大疾病一時金は、支払回数の条件が商品によって異なります。一度だけしか受け取れないタイプもあれば、再発時や一定期間経過後に再度受け取れるタイプもあります。

三大疾病は再発や治療の長期化が起こりやすいため、複数回受け取れる保障は心強い一方で、保険料が高くなる傾向がある点に注意が必要です。

自身の年齢や家計状況、再発リスクへの備えをどこまで重視するかを考えながら、支払回数の条件が自分に合っているかを確認しましょう。

免責期間

三大疾病保険には、加入後すぐには保障されない免責期間が設けられている場合があります。特にがん保障では、契約から90日程度は給付対象外となることが一般的です。

免責期間中に診断された場合、一時金を受け取れない可能性があるため、期間の長さや適用条件を事前に確認しておく必要があります。

すでに健康不安がある場合や、早期の保障を重視する場合には、免責期間の有無や期間も重要な判断材料になるでしょう。

いざというときに必要な一時金を受け取れる三大疾病保険に加入したい方は、「auマネープラン相談」をご活用ください。ファイナンシャルプランナーが保険の選び方についてアドバイスを行い、お客さまに適した保険への加入をサポートします。

自分に合った三大疾病保険を選ぼう

三大疾病にかかると治療が長期化しやすく、公的医療保険だけでは賄いきれない医療費や周辺費用が発生する可能性があります。治療費に加えて、生活費や収入減少への備えも必要になるでしょう。

一時金を1,000万円に設定することで、長期治療や再発時にも余裕を持って対応しやすくなりますが、その分、保険料負担が大きくなる点や給付条件の確認も欠かせません。

大切なのは、金額の大きさだけで判断するのではなく、保障内容や支払条件、家計状況を踏まえて総合的に選ぶことです。自分に必要な保障額を見極め、将来の不安を軽減できる備えを考えましょう。

「auマネープラン相談」では、ファイナンシャルプランナーがお客さまの保険選びを支援します。ご指定の場所まで担当者が出向き、何度でも無料で相談に対応します。お気軽にご利用ください。