医療保険は貯蓄型・掛け捨て型のどちらがおすすめ?違いやメリットも解説

医療保険には貯蓄型と掛け捨て型があります。貯蓄型は解約返戻金や健康祝金などを受け取れる可能性がありますが、掛け捨て型と比べ保険料が割高です。
一方、掛け捨て型は保険料が低めですが、保険期間中に入院や手術をしない場合は、保険金・給付金を受け取れません。
本記事では、医療保険のタイプ別のメリットとデメリットを解説します。また、どのような方にそれぞれのタイプが適しているのかについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
医療保険の貯蓄型とは?

貯蓄型の医療保険とは、病気やケガなどによる保障以外にも、支払った保険料の一部を受け取れる保険のことです。貯蓄型には主に次の3つのタイプがあります。
- 健康祝金タイプ
- 全額リターンタイプ
- 解約返戻金タイプ
それぞれのタイプの違いを見ていきましょう。
健康祝金タイプ
健康祝金タイプとは、一定期間ごとに、生存していることなどを条件として健康祝金を受け取れる医療保険です。
「3年ごと」や「5年ごと」など、受け取れるタイミングは商品により異なるため、給付条件・支払回数・支払限度を確認しておきましょう。一般的には、対象期間中に給付金の請求をしなかった場合に健康祝金を受け取れます。
しかし、保険商品によっては、「給付金を請求した入院日数が10日未満なら健康祝金を受け取れる」「治療による給付金は受け取っても、入院による給付金を受け取っていなければ健康祝金を受け取れる」のように、給付金を受け取っても健康祝金を受け取れることがあります。
全額リターンタイプ
全額リターンタイプとは、一定年齢まで保険料を支払うと、保険料の全額が戻るタイプです。ただし、給付金を受け取った場合は、受け取る金額から給付金総額が差し引かれます。
リターンを受け取るタイミングは保険商品によって異なりますが、「60~70歳」のように指定された年齢の幅の中から任意で選ぶことが一般的です。定年退職や早期リタイアのタイミングに合わせて選ぶと、資産形成の一つとしても活用できるでしょう。
また、リターンを受け取った後も、保険料を支払い続けることで医療保障を得られる場合があります。医療保障を確保しつつ、まとまった金額の貯蓄も確保したいときに検討できるタイプです。
なお、途中で解約した場合には「解約返戻金」を受け取れることがありますが、解約返戻金の金額は支払った保険料の総額よりも下回ることが一般的です。また、加入後すぐに解約すると、解約返戻金を受け取れないこともあるため注意しましょう。
解約返戻金タイプ
解約返戻金タイプとは、解約したときに返戻金を受け取れる医療保険です。例えば、「子どもの大学入学金が必要」「保障対象外の治療費や差額ベッド代など、想定外の医療費が発生した」のように、保険期間中にまとまったお金が必要になったときに活用できるでしょう。
解約返戻金は、特に加入から一定期間は支払った保険料の総額よりも少ないことが一般的です。ただし、全額リターンタイプのように給付金総額が差し引かれることはありません。
どのタイプがよいか迷ったときは、ファイナンシャルプランナーに相談するのも一つの方法です。「auマネープラン相談」では、ファイナンシャルプランナーによる無料相談をご提供しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
医療保険の貯蓄型と掛け捨て型の違い

医療保険には、貯蓄型と掛け捨て型があります。保険会社によって呼称が異なる場合もありますが、給付金以外にお金を受け取れるタイプを「貯蓄型」、給付金支払事由に該当しないときはお金を受け取れないタイプを「掛け捨て型」とよび分けることが一般的です。
貯蓄型は、満期保険金や解約返戻金、商品によっては健康祝金などを受け取ることが可能です。医療保障以外でもお金を受け取れる仕組みがあるため、掛け捨て型と比べて受け取り機会が多い傾向にあります。
貯蓄型医療保険のメリット・デメリット

貯蓄型の医療保険には、以下のメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット |
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メリットとデメリットを理解することで、ご自身に合った医療保険を選びやすくなります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット
本来、医療保険は病気やケガなどで医療費が発生した場合に備える保険です。そのため、保険期間中に給付金の支払事由が発生しなければ、給付金を受け取れません。
しかし、貯蓄型の医療保険なら、病気やケガ以外のときでもお金を受け取ることが可能です。万が一の入院や手術にも備えたいけれど、医療保障が受けられなかった場合でも何らかのお金を受け取りたいと考えている方には適切な保険といえるでしょう。
保障を持ちながら一定の受け取りが見込めるという意味で将来の資金需要に備える手段の一つとして活用できるのも貯蓄型医療保険のメリットです。
満期保険金があるタイプなら、生活費や老後資金などのさまざまな用途に活用できます。また、貯蓄型医療保険なら解約返戻金を受け取れる可能性があるため、満期までにまとまったお金が必要になった場合にも役立ちます。
デメリット
貯蓄型医療保険は、掛け捨て型と比べると保険料が高めの傾向にあります。家計に余裕がない場合は、保険料の支払いが難しいと感じるかもしれません。
また、特に加入から一定期間は、基本的には払込保険料の総額よりも解約返戻金のほうが低い点も、貯蓄型医療保険のデメリットといえます。「医療保障を確保しつつ貯蓄もしたい」という方には適した保険商品ですが、「お金を増やす」ことが目的の方にはおすすめできません。
掛け捨て型医療保険のメリット・デメリット

掛け捨て型医療保険の主なメリットとデメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
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貯蓄型にするか掛け捨て型にするか迷ったときは、各タイプのメリット・デメリットを比較してみましょう。それぞれについて解説します。
メリット
掛け捨て型医療保険は貯蓄型と比べると保険料が低めです。保険料を少しでも抑えて病気やケガに備えたい方には、選択肢の一つとなるでしょう。
また、保険料が低い分、特約を付加しやすい点もメリットです。特約を付加することで保障内容をさらに充実させられます。入院や手術だけでなく、先進医療やがん治療、通院など必要な保障を柔軟に組み合わせやすくなります。
保険料が低いと月々の支出を抑えられるため、別の保険も検討しやすいでしょう。例えば、子どもの教育費が不安なら「学資保険」、働けなくなったときの収入に備えたいなら「就業不能保険」なども検討できます。
保険ではなく貯蓄を始めるのも一つの選択肢です。定期預金などの預貯金は、預金保険制度の保護範囲内であれば、一般に元本割れリスクは小さいといえます。
掛け捨て型医療保険は、貯蓄型と比べて商品数が多い点もメリットです。選択肢が豊富で、ご自身に合った保険が見つかりやすくなるでしょう。
どのタイミングで解約しても解約返戻金がないため、返戻率を考慮して解約時期を調整する必要がなく、保険の見直しがしやすい点もメリットです。
デメリット
掛け捨て型医療保険は、医療保障に特化した保険のため、病気やケガによる入院・手術といった給付金支払事由が発生しない限り、お金を受け取れません。
給付金支払事由が発生しないということは「保険期間中を健康で過ごせている」とも言い換えられますが、お金を受け取れないことをデメリットに感じる可能性はあります。医療保険に医療保障以上の価値を求める方には、掛け捨て型医療保険は向かないといえるでしょう。
また、解約返戻金がない点もデメリットといえます。どのタイミングで解約しても返戻金を受け取れないため、まとまったお金が必要な場合や将来の備えとしては活用できません。
貯蓄型医療保険がおすすめの人とは?

次のいずれかに当てはまる方には、貯蓄型医療保険がおすすめです。
- 保険に入りながら貯蓄をしたい人
- 保険料が高めでも無理なく支払える人
- ライフプランがある程度決まっている人
それぞれの方に貯蓄型医療保険がおすすめの理由について見ていきましょう。
保険に入りながら貯蓄をしたい人
貯蓄型医療保険は、貯蓄の要素を持つ医療保険です。「お金を増やす」という目的であれば定期預金のほうが適していますが、「医療保障を確保しつつ貯蓄もしたい」という目的なら、貯蓄型医療保険を検討してみましょう。
なお、貯蓄性のある保険は、医療保険だけではありません。貯蓄に加え、どのような保障が必要かを踏まえて適切な保険を選びましょう。例えば、死亡保障が必要な場合なら「終身保険」や「養老保険」、子どもの教育費に備えたいなら「学資保険」などを検討できます。
保険料が高めでも無理なく支払える人
貯蓄型医療保険は掛け捨て型と比べて保険料が割高です。高めの保険料でも家計を圧迫せずに支払える余裕がある場合は、貯蓄型医療保険を検討してみましょう。
貯蓄型医療保険には、解約返戻金や健康祝金、保険料のリターンなどがあるため、医療保障を利用しなかった場合でも何らかのお金を受け取れる可能性があります。しかし、いずれも加入後すぐに解約すると受け取れません。
そのため、少なくとも解約返戻金が発生する時期や返戻率が一定水準に達する時期まで契約を継続することが前提となります。「保険料が高い」「いつまで継続できるかわからない」と感じるときは、掛け捨て型を検討するほうがよいでしょう。
ライフプランがある程度決まっている人
貯蓄型医療保険は、一定期間以上継続すれば、解約時に解約返戻金を受け取れます。しかし、解約返戻金は、加入から一定期間は払込保険料の総額よりも少なくなることが一般的であるため、返戻率が低い時期の途中解約はできれば避けるほうがよいでしょう。
ライフプランがある程度決まっている方なら、急にまとまった資金が必要になることも少なく、途中解約の可能性は低いと考えられます。一方、保険料のリターンや健康祝金を受け取れる可能性が高く、貯蓄型医療保険ならではのメリットを活用できるでしょう。
貯蓄型か掛け捨て型かで迷ったときは、ファイナンシャルプランナーに相談するのも一つの方法です。「auマネープラン相談」の無料相談もぜひご利用ください。
掛け捨て型医療保険がおすすめの人とは?

次のいずれかに該当する方は、貯蓄型医療保険よりも掛け捨て型医療保険がおすすめです。
- 保険料を抑えたい人
- 預貯金が十分にある人
- 定期的に保険を見直したい人
それぞれの方に掛け捨て型がおすすめの理由について見ていきましょう。
保険料を抑えたい人
保険料を抑えたいなら、貯蓄型よりも掛け捨て型が適しています。掛け捨て型は貯蓄型よりも割安な保険料で加入できるため、医療保険にかかる負担を抑えられるでしょう。
基本となる保険料が少ないことから、特約を付加したり保険金額を増やしたりしやすいのも掛け捨て型の特徴です。保険料を抑えつつ、保障内容を充実させたい方にも適しています。
預貯金が十分にある人
すでに預貯金が十分にある方なら、医療保険に貯蓄性を求める必要性は相対的に低いと考えられます。医療保障だけに特化した掛け捨て型医療保険が適しているでしょう。
預貯金が十分にあってもさらに貯蓄を増やしたいと考えている方や、解約返戻金や保険料のリターンなどの何らかのお金を受け取りたい方は、掛け捨てではなく貯蓄型医療保険のほうが適しています。
掛け捨て型か貯蓄型か迷ったときは、保障内容・保険料水準・将来の資金ニーズなどを整理したうえで、ご自身が保険に対して求める事柄を一度リストアップしてみてください。
定期的に保険を見直したい人
家族構成やライフプラン、年齢などが変わると、適切な保険も変わります。定期的に保険を見直したいと考えている方は、貯蓄型ではなく掛け捨て型の医療保険がよいでしょう。
掛け捨て型ならどのタイミングで解約しても解約返戻金がないため、返戻率を考慮して解約時期を調整する必要がなく、保険の見直しがしやすいといえます。
一方、貯蓄型の場合、解約返戻金や健康祝金の受け取り時期を考慮する必要があり、見直しのタイミングに慎重になるケースがあります。
見直した結果、「別の保険に入り直すほうがよい」と判断した場合でも、解約返戻金や健康祝金などを受け取れないタイミングでは解約しづらく感じるでしょう。
どの保険に加入すべきか、どのようなポイントに注目して見直すべきか悩んだときは、「auマネープラン相談」にご相談ください。ファイナンシャルプランナーが、ご自身やご家族の状況を分析し、一人ひとりに合った保険選びをサポートします。
お申し込みは一世帯一回限りですが、納得できるまで何回でもご相談いただけます。
貯蓄型・掛け捨て型医療保険のよくある質問

医療保険には貯蓄型と掛け捨て型があり、それぞれメリットとデメリットがあります。ご自身やご家族に合った保険に加入するためにも、各タイプの特徴を確認しておきましょう。
貯蓄型と掛け捨て型の医療保険について、よくある質問とその答えをまとめましたので、保険選びの参考にしてください。
Q.貯蓄型医療保険はいつ解約すると返戻金を多く受け取れる?
貯蓄型医療保険は、一般に加入から一定期間が経過するにつれて解約返戻金の返戻率が高くなる設計の商品が多い傾向にあります。返戻率が低い期間で解約すると受取額が少なくなるため、加入後すぐの解約は避けるようにしましょう。
なお、解約返戻金の返戻率は、保険契約時に受け取った「保険設計書」や「保険証券」などに記載されています。書類が手元にない場合は、保険会社のカスタマーセンターに連絡し、返戻率について尋ねてみましょう。
また、契約時の書類からも、解約返戻金が発生する時期を確認できます。加入後すぐに解約する必要が生じた場合は、解約返戻金を受け取れるタイミングなのか確認してから解約手続きを進めるようにしてください。
Q.若くても医療保険は必要?
保険商品によっても異なりますが、0歳から加入可能な医療保険もあります。年齢にかかわらず、医療保険の必要性を感じたタイミングで加入を検討してみましょう。
高齢になると病気にかかるリスクが高くなるため、医療保険への加入を検討する方が増えます。しかし、若い年代であっても病気やケガをしないとは限りません。
「入院費や手術費を支払えるだろうか」「入院時には個室を希望したい」などの治療に関する不安や希望がある場合には、医療保険への加入を検討できます。
生命保険文化センターが実施した「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によれば、医療保障に対して生命保険で備えている方は全体の68.8%です。特に40代~60代は医療保障を生命保険で備えている方の割合が高く、7割を超えます。
【医療保障に対し生命保険で備えている方の割合】
男性 | 女性 | |
20歳代 | 32.8% | 47.6% |
30歳代 | 68.4% | 72.4% |
40歳代 | 74.9% | 76.2% |
50歳代 | 72.1% | 77.2% |
60歳代 | 75.4% | 77.2% |
70歳代 | 64.7% | 65.2% |
参考:生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」
「保険料が無駄になりそうでもったいない」と感じる場合は、保障にお金を払うのか、貯蓄・資産形成も同時にしたいのかをまず整理しましょう。
貯蓄型は、条件を満たした場合に解約返戻金や給付金以外の受け取りがある一方、保険料が高くなりやすく、途中解約では受取額が小さい(または受け取れない)こともあります。
迷う場合は、掛け捨て型で必要保障を確保しつつ、差額を貯蓄・運用に回すという考え方もあります。
Q.医療保険は貯蓄型・掛け捨て型以外に何に注目して選ぶべき?
医療保険を選ぶポイントは、貯蓄型と掛け捨て型だけではありません。次のポイントにも注目し、公的医療保険による保障内容も踏まえたうえで、ご自身に合った医療保険を見つけましょう。
- 保障内容
- 特約の種類
- 保険金・給付金の額
- 保険料と給付金のバランス
例えば、医療保険では、入院保障と手術保障が基本保障となっていることが一般的です。しかし、「何日以上の入院で給付金が支給されるか」「免責期間はあるか」「上限何日まで入院給付金が支給されるか」などは、保険会社によって異なります。
また、入院保障と手術保障以外の保障にも注目してみましょう。保険商品によっては通院治療に対して給付金が支給されるものや、特約でがん診断給付金や先進医療給付金などを付加できるものもあります。
生命保険の選び方についての疑問は、「auマネープラン相談」に相談してみましょう。ファイナンシャルプランナーに無料でご相談いただけます。ぜひお気軽にご利用ください。
自分に合う医療保険を選ぼう

医療保険の中には、医療保障が適用されないときでも何らかのお金を受け取れる「貯蓄型」があります。貯蓄型医療保険なら、保険期間中に保険金や給付金の支払事由が発生しない場合でも、解約返戻金や保険料のリターン、健康祝金などを受け取れることがあるため、保険料が無駄になりにくいと感じる方もいるでしょう。
しかし、加入後すぐに解約した場合などは、貯蓄型であってもお金を受け取れません。貯蓄型医療保険に加入するときは、メリットとデメリットを確認し、ご自身に合っているか慎重に判断することが大切です。
生命保険の選び方について疑問がある方は、ぜひ「auマネープラン相談」にお問い合わせください。ファイナンシャルプランナーによる無料相談をご提供しています。お気軽にご相談ください。
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